2021年08月06日

年末調整の電子化対応に関して

令和2年(2020年)10月以降から、年末調整手続きの電子化がスタートしています。電子化により年末調整の書類の配布、回収、記入、チェックなどの作業が軽減されます。
株式会社シスプラでは、キーパー給与・メールde給与において本年(令和3年)の年末調整対応版より年末調整の電子化に対応予定です。

年末調整の電子化で負担軽減

従来の年末調整業務では、紙の申告書を使用するための作業が多く発生していました。

  • 従業員による入力・チェック:
    年々記載方法が複雑化していて、事前の書き方の指導や給与担当者への確認などが必要
  • 給与担当による申告書の配布・回収・チェック:
    紙の申告書のため配布、回収、チェックが必要
  • 給与担当による申告書の内容を給与ソフトへ入力:
    従業員が記載した申告書を基に給与ソフトへ正確に入力することが必要
  • 申告書や控除証明書の保管:
    年調の関連資料は保存義務があるため一定期間の保存・管理が必要

年末調整の電子化する事でこれらの作業負担が軽減されます。

従業員は保険会社等のマイページやマイナポータル経由で控除証明書などを電子データで取得し、年末調整書類として提出することができるようになりました。
また、給与担当者も従業員に控除証明書と併せて年末調整申告書も電子データで提出してもらうことで、年末調整業務の効率化を図ることが可能になりました。

〇 電子化前の年末調整

電子化前の年末調整 概念図

〇 電子化後の年末調整

電子化後の年末調整 概念図

出典:国税庁PDF 「年末調整手続の電子化概要図」より



キーパー給与・メールde給与での対応について

キーパー給与及びメールde給与では、令和3年(2021年)の年末調整対応版にて年末調整の電子化に対応します。
国税庁が無償提供している「年調ソフト(年末調整控除申告書作成用ソフトウェア)」とデータのやり取りを行い アプリを使用して作成された申告書を給与ソフトに取り込むことが可能になります。

キーパー給与・メールde給与の電子化対応イメージ

ご利用にあたって

  • ● キーパー給与での年末調整の電子化対応には「スーパーパック」が必要になります。
  • ● メールde給与での年末調整の電子化対応にオプションは必要ありません。
  • ● マイナポータルの利用にはマイナポータルの開設やマイナンバーカードの取得が必要になります。詳しくは内閣府HPのマイナンバーページをご覧ください。
  • ● 法令上、年末調整手続きの電子化にあたり従業員の同意は不要ですが、アプリのダウンロードやマイナポータルの開設等にかかる時間を考慮し早めに呼びかけをすることをおすすめします。
  • ● 令和3年度の税制改正により電磁的方法による提供の承認申請書の提出は不要になりました。


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