毎年4月から6月が繁忙期にあたり残業手当が多くなるため、他の月と比べて報酬が著しく高額になります。こういった場合には算定基礎届を前年7月から当年6月までの年間平均で届出できるようですが、この給与ソフトでは具体的にどう対応すればよいのでしょうか?

「健康保険法および厚生年金保険法における標準報酬月額の定時決定および随時決定の取扱いについて」が一部改正され、平成23年度の算定基礎届より、以下の要件を満たす場合に前年7月から本年6月の平均額を標準報酬月額にできる「保険者決定(年間平均)」が認められるようになりました。

前年7月から本年6月の報酬を平均して算出した標準報酬月額が、本年4月から6月の報酬を平均して算出した標準報酬月額に比べて2等級以上異なること
業務の性質上、例年そのような違いが発生することが見込まれること
被保険者本人が同意していること
参考:日本年金機構HP「算定基礎届の提出
キーパー給与ではVer3.0.2にバージョンアップすることにより「保険者決定(年間平均)」に対応できます。

◎年間平均の使用方法
@ キーパー給与をVer3.0.2にバージョンアップします。
  ※ バージョンアップ作業は6月の給与処理を確定させる前に行ってください。
A 6月の給与処理を確定させます。
B 「社会保険−算定基礎届」を開きます。
前年7月から本年6月の平均と、本年4月から6月支給の平均を比較して2等級以上異なる社員を選択すると「年平均」ボタンが有効になります。ボタンを押すと「修正平均」欄に前年7月から本年6月の平均の額がセットされ、「備考」欄に「年間平均」の文字が入ります。


参考: 「表示社員」のリストで「7|年間平均算定対象者」を選択すると、前年7月から本年6月支給の給与を平均して算出した標準報酬月額が、本年4月から6月支給の給与を平均して算出した標準報酬月額に比べて2等級以上異なる社員だけを抽出して表示します。

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