2017.05.22
月額変更届などの問題点に対応するため、修正プログラム【メールde給与17 Ver9.0.5】をご用意しました。

今回の修正はご利用状況によっては該当しないケースもありますが、念のためバージョンアップをお願いします。


★バージョンアップ作業は給与・賞与の処理状況を問わず、どのタイミングでも行うことができます。
 月額変更届の問題点への対応について
 データ選択時の警告メッセージについて
 Ver9.0.5の修正内容
 バージョンアップ作業の前に
 バージョンアップ方法

◎月額変更届の問題点への対応について
本件はメールde給与で月額変更届を作成しているお客様が対象となります。
他社システムで作成するなど、
メールde給与で月額変更届を作成していない場合は対象外です。
■問題点
以下の2条件の両方に該当すると、旧バージョン(Ver9.0.0~9.0.4)では適正に月額変更届を作成できませんでした。

 (条件1)【メールde給与16 Ver7.0.X】から継続して使用しているデータ
 (条件2)[締/支給日設定]で、給与月「1月」の社保月が「12」又は「2」に設定されているデータ

■バージョンアップ後の対応
上記条件に該当するデータは、本バージョン(Ver9.0.5)へのアップ後に以下の処理を行ってください。

 処理手順
[社会保険>固定的賃金変動対象者リスト]を開きます。
[締/支給日設定]で給与月「1月」の社保月が「12」に設定されている場合は、「改定年月」のリストから「平成28年12月」を選び、「プレビュー」を実行します。
社保月が「2」に設定されている場合は「平成29年2月」を選んでください。
「該当者が見つかりません」が出た場合は「OK」でメッセージを閉じます。
その後に再度[社会保険>固定的賃金変動対象者リスト]を開き、「平成29年1月」から先頭行(上記画面例では「平成29年04月」)まで同じ作業を繰り返します。
全て「該当者が見つかりません」の場合は月額変更届を再作成する必要はありません。
[社会保険>固定的賃金変動対象者リスト]を「プレビュー」した結果、「固定的賃金変動対象者リスト」が表示された場合は月額変更届の再提出が必要な可能性があります。画面左上のプリンタアイコンを使ってリストを印刷してください。
[社会保険>月額変更届入力]を開きます。
[締/支給日設定]で給与月「1月」の社保月が「12」に設定されている場合は「改定年月」のリストから「平成28年12月」を選びます。
月額変更届入力画面で「固定的賃金変動対象者リスト」に出ている社員を選びます。
また、リストになくても「対象区分」欄が「○」の社員は月額変更届を年金事務所等に提出した社員のため再確認が必要です。

該当の社員の先頭行の「対象区分」欄が「○」の場合は「0」を入力して「-」にします。

該当の社員の「対象区分」欄をすべて「-」にした状態で「1」を入力してみて下さい。
対象区分が「-」のままの場合は2等級以上の差が生じていないため月額変更届の再提出は不要です。
対象区分が「○」になった場合は月額変更届の再提出をお願いいたします。
月額変更届入力画面を開いた時点で先頭行の「対象区分」欄が「○」だった社員が「-」になった場合は月額変更届の提出が不要だったことになりますので、取り下げの手続きをお願いいたします。
「改定年月」のリストを「平成29年01月」に切り替え⑥の作業を行います。
この作業は「平成29年1月」から先頭行(上記画面例では「平成29年04月」)まで繰り返します。

前月が月額変更に該当した場合は「従前報酬月額(健)」と「従前報酬月額(厚)」を訂正した上で「対象区分」欄を「-」に戻し、その後に「1」を入力して下さい。

尚、先頭行が「平成29年07~09月」で「対象区分」欄が「○」になった社員がいる場合は、[社会保険>算定基礎届入力]を開き、該当者の「対象区分」欄に「0」を入力して「-」にしてください。

◎データ選択時の警告メッセージについて
本件はメールde給与で算定基礎賃金集計表を作成しているお客様が対象となります。
他社システムで作成するなど、
メールde給与で算定基礎賃金集計表を作成していない場合は対象外です。
本バージョン(Ver9.0.5)で行った算定基礎賃金集計表の修正により、[初期設定>明細項目設定]の支給項目に「役員報酬」と「雇用保険」の両方にチェック有りの項目があると、[社会保険>算定基礎賃金集計表]が適正に作成できなくなる可能性が生じたため、今回のバージョンアップで、初回データ選択時に自動で支給項目を解析し、「役員報酬」と「雇用保険」の両方にチェック有りの項目があると警告メッセージを発して訂正を促す機能を設けました。

このメッセージが表示された場合は[初期設定>明細項目設定]を開いて「F8:印刷」から支給項目の情報を印刷し、「役員」と「雇保」の両方に○のある項目を確認してください。

役員に対する支給は雇用保険の対象外のため、「役員報酬」にチェックが有り、且つ「雇用保険」にもチェックが有るという設定自体が誤りです。該当項目の属性からどちらのチェックが間違いかを判断し、いずれか片方のチェックを外してください。
尚、この作業は支給済みの給与月の処理が「処理中」の場合は確定してから行うようお願いいたします。(確定後に「雇用保険」のチェックを外した場合は、併せて[随時処理>過年度情報設定]でその月の「雇用対象外金額」の調整が必要です)
◎Ver9.0.5の修正内容
[ ファイル - データ選択 ]
「共有データの選択」で共有ドライブを2以上設定していると、エラーが発生して「更新」や「F5:削除」が実行できないケースがあったので修正しました。


[ 給与処理、賞与処理 - 給与明細書、賞与明細書 ]
明細書に割り当てられていない計算項目『A』が、明細書に割り当てられている計算項目『B』の計算式の中で使用されている場合、[計算式設定]で『A』の式を変更しても、明細書上の『B』の値は再計算されずに元の値のままになっていたので修正しました。


[ 随時処理 - 過年度情報設定 ]
[過年度情報設定]に「役員報酬対象額」の項目は不要なので、本バージョン(Ver9.0.5)よりこの項目を外しました。

※この仕様変更は算定基礎賃金集計表の修正に関連して行いました。


[ 社会保険 - 算定基礎届入力 ・月額変更届入力 ]
メールde給与16から引き続き利用していて[初期設定-締/支給日設定]の「社保月」が1月から始まらないデータ(12月又は2月始まりのデータ)の場合、月変・算定が適正に制御されていなかったので修正しました。

※月額変更届をご利用の場合は見直しをお願いいたします。詳細は『月額変更届の問題点への対応について』をご確認ください。
※算定基礎届の問題点は、本バージョン(Ver9.0.5)へのアップを5月中に行っていただければ実害はございません。


[ 社会保険 - 月額変更届入力 ] 
産前産後、育児休業明けの随時改定処理ができるよう、新機能として「F3:産休育休」ボタンをご用意しました。該当者を選択した状態でボタンを押すと以下の画面が開きます。チェックして「OK」した後は先頭行の「対象区分」欄に「1」を入力します。「○」になれば通常の随時改定、「◎」になった場合は産休育休の改定です。
月額変更届の提出対象者にならなかった者に対して従前の報酬月額を手入力した結果、従前と決定の報酬月額との間に2等級以上の差が出た場合は、「対象者」に区分変更できるようになりました。

※この仕様変更は月額変更届の問題点に対応するために行いました。


[ 社会保険 - 月額変更届入力 他 ] 
[会社情報設定]の「規定(社保:加)」タブで定時決定対象月が「5.6.7月」又は「3.4.5月」に設定されていると(=[締/支給日設定]で給与月「1月」の社保月が「12」又は「2」に設定されていると)、以下の処理の印刷設定画面で「改定年月」のリストが適正に表示されていなかったので修正しました。

※この修正は月額変更届の問題点への対応に関連して行いました。

◎「改定年月」のリストが適正に表示されない処理
月額変更届入力、月額変更届、月額変更台帳、月額変更予定者確認表、社会保険改定通知一覧表、社会保険料改定通知書、社会保険電子届書作成の月額変更届


[ 社会保険 - 固定的賃金変動対象者リスト ] 
月額変更の対象者になるかどうかを確認するための資料として、固定的賃金が変動した者のリスト作成機能を新機能として追加しました。

※この新機能は月額変更届の問題点に対応するためにご用意いたしました。


[ 社会保険 - 算定基礎賃金集計表 ]
算定基礎賃金集計表は[初期設定>明細項目設定]の支給項目のうち「雇用保険」にチェック無しの項目の金額をマイナスして集計する筈が、旧バージョンではそれに加えて「役員報酬」にチェック有りの項目分の金額をマイナスしていたため、結果として「雇用保険」がチェック無し、且つ「役員報酬」チェック有りの項目があると、その項目の2倍の金額をマイナス集計するという問題が発生していたので、「役員報酬」チェック有り分の金額はマイナスしないよう修正しました。

尚、この修正により別問題が発生するケースがございます。別問題が発生するデータの場合はバージョンアップ後の初回データ選択時に以下の警告メッセージを発します。メッセージが出た場合は『データ選択時の警告メッセージについて』をご覧ください。


◎バージョンアップ作業の前に
  【メールde給与17 Ver9.0.0~9.0.4】をご利用の場合、今回のバージョンアップは【メールde給与17 Ver9.0.5】へのリビジョンアップ(比較的小規模な改訂・修正)です。今回の修正内容はご利用状況によっては該当しないケースもありますが、念のためバージョンアップをお願いします。

  【メールde給与10~16】をご利用の場合、今回のバージョンアップは【メールde給与17 Ver9.0.5】へのメジャーバージョンアップとなります。リビジョンアップの場合とは異なりプログラムが追加されますので、同一パソコン内に【メールde給与17 Ver9.0.5】と【メールde給与10~16】が共存します。

  プログラム名の後ろの数字は年度を表しています。平成28年(2016年)のデータは【メールde給与16】で参照するなど、過去データはその年のプログラムで参照してください。

  【メールde給与17】と【メールde給与10~16】はデータリストを共有しないので、【メールde給与17】のデータリストに【メールde給与10~16】のデータは入りません。(【メールde給与10~16】からバージョンアップした場合は【メールde給与17】のデータ選択画面は空白です。)

以下の3条件を満たすと、【メールde給与17】に【メールde給与16】のデータを取り込むことができます。
また、データ共有を行っている場合は、kyuyosvフォルダと同階層にkeeperkyuyoフォルダを作成してください。

詳細は旧バージョンデータ取込手順書(PDF)をご覧ください。
【メールde給与17】と【メールde給与16】が同一のパソコンにインストールされていること。
取り込み対象データを【メールde給与16】で選択したことがあること。
取り込み対象データは給与処理・賞与処理がいずれも確定されていること。(処理中でないこと。)または給与処理・賞与処理がいずれも未処理であること。

  『メールde給与クライアント』及び『メールde給与クライアント支店』もVer9.0.5へのバージョンアップが必要です。
クライアントシステムのバージョンアップはプログラム本体より行います。 

手順書をご用意しております。是非ご活用ください。
 メールde給与クライアント・クライアント支店 Ver9.0.5バージョンアップ手順書(PDF)


  バージョンアップ作業を行うにはシステム管理者レベルでプログラムにログインする必要があります。

バージョンアップ作業はセキュリティソフトなど他のアプリケーションを終了してから行って下さい。

◎バージョンアップ方法
1. デスクトップのアイコンをダブルクリックしてメールde給与を起動します。
2. メニュー画面まで進み、右上の「会員ページ」をクリックします。
3. 「会員向けサービス」画面が開きます。「バージョンアップ」をクリックします。
「バージョンアップ」ボタンが無い場合は「閉じる」をクリックしてバージョンアップ処理を中断してください。一旦プログラムを終了してシステム管理者レベルのオペレータコードでログインし直すことによりバージョンアップが可能になります。
4. 「確認」画面が開きます。「はい」をクリックします。
5. ユーザーアカウント制御が表示された場合は「はい」をクリックします。
6. ダウンロード処理中です。そのまま暫くお待ち下さい。
7. 「確認」画面が開きます。「はい」をクリックするとインストール処理を開始します。
既に【メールde給与17】がインストールされている場合は14.に進みます。
8. 暫くすると、以下の画面が開きます。「次へ」をクリックします。
9. 使用許諾契約をお読みください。「同意します」を選び「次へ」をクリックすると次の画面に進めます。
10. 「ユーザー名」を入力して「次へ」をクリックします。
11. 「次へ」をクリックします。


「変更」をクリックしてインストール先を変更することも可能ですが、通常はそのままの設定で次の画面に進んでいただくことをお勧めします。
12. 「インストール」をクリックすると処理を開始します。そのまま暫くお待ちください。
13. インストールが終了します。「完了」をクリックします。
14. バージョンアップ処理中です。そのまま暫くお待ちください。
15. ログイン方法についてご説明した「お知らせ」画面が開きます。
ご一読のうえ「F12:閉じる」をクリックします。
16. 【メールde給与17】が起動し、「ログイン」画面が開きます。
従来通りのコードとパスワードを入力して「OK」を押します。


【メールde給与16】でログイン画面が出ていなかった場合は、システム初期値の「コード:9999」「パスワード:9999」でログインしてください。
【メールde給与16】で「コード:9999」「パスワード:masterkey」でログインしていた場合は、システム初期値の「コード:9999」「パスワード:9999」でログインしてください。
【メールde給与16】で「コード:9999」のオペレータをマイナンバー管理者とし、「パスワード:9999」に設定していた場合は、「コード:9999」「パスワード:1111」でログインしてください。(ログイン後は必ず「随時処理>オペレータ登録」でパスワードを変更してください。)
17. 以下の画面が開きます。「はい」をクリックします。
この画面はバージョンアップ後、初めて起動した場合にだけ表示されます。
(2回目以降は表示されません。)
18. データ選択画面が開きます。平成29年(2017年)データを選んで「F12:選択」をクリックします。
【メールde給与17】と【メールde給与10~16】はデータリストを共有しないので、【メールde給与17】のデータリストに【メールde給与10~16】のデータは入りません。(バージョンアップ直後の【メールde給与17】のデータ選択画面は空白です。)

以下の3条件を満たすと、【メールde給与17】に【メールde給与16】のデータを取り込めます。
詳細は旧バージョンデータ取込手順書(PDF)をご覧ください。
【メールde給与17】と【メールde給与16】が同一のパソコンにインストールされていること。
取り込み対象データを【メールde給与16】で選択したことがあること。
取り込み対象データは給与処理・賞与処理がいずれも確定されていること。(処理中でないこと。)または給与処理・賞与処理がいずれも未処理であること。
19. データ更新画面が開いた場合は「データの更新に同意する」にチェックして「実行」をクリックします。
確認画面では「はい」をクリックして、そのまま暫くお待ちください。
20. 計算式の設定に問題がある旨の警告メッセージが表示された場合は、メッセージを「OK」してメニュー画面まで進み、[初期設定-計算式設定]を確認してください。計算式のどこに問題があるかがご不明の場合は、シスプラサポートセンター(027-363-8378)までお問い合わせください。

どの項目の計算式を修正するかは警告メッセージ内に記載されています。(以下は「皆勤手当」の計算式を修正する必要がある場合の画面例です。
21. メニュー画面が開きます。
右上の表記が「メールde給与17 Ver9.0.5」に変更されています。