「TACTiCS達人V」のデータを「TACTiCS財務12」に移行する方法を教えてください。



「TACTiCS財務12」にデータを移行する場合は、事前に「TACTiCS達人V」で「データ抽出」を行う必要があります。
■TACTiCS達人Vでの事前準備
@ データ管理からコンバート対象データを選択し、「F4データ抽出」を実行してください。
A 抽出条件でコンバートする対象事業年度又は指定なし(全事業年度)を選択し、確定を実行して下さい。なお直前3期分データをコンバートする場合には最新事業年度を選択し、「指定事業年度から過去3年度分のみ抽出する」のチェックボックスにチェックを付けます。
B データ抽出ファイルを格納するフォルダを指定する画面が表示されます。任意の場所を指定し、実行してください。
■TACTiCS財務での処理手順
@ TACTiCS財務が起動している場合は終了します。
A スタート → すべてのプログラム → TACTiCS財務 → TACTiCS財務ツールメニュー の順にクリックします。
B 「F3:参照」をクリックして上記TACTiCS財務Vでの事前準備で作成したコンバート対象データを保存したフォルダを指定します。各情報を確認し「次へ」を押します。

残高種別の指定 TACTiCS達人Vで登録した残高の種別を「通常/税抜」から選択します。
フリーコード(5桁又は6桁時)桁数 TACTiCS達人Vで5桁又は6桁のフリーコードを使用していた場合、桁数を「3桁/4桁」から選択します。コンバートにより、科目コードは標準コード体系に変換されます。
個人不動産の使用科目体系 個人不動産データの場合、所得区分を「事業所得/不動産所得」から選択します。TACTiCS財務では所得区分により使用科目体系が異なります。また、作成される青色申告決算書の雛形が異なります。
コンバート対象データを作成したフォルダへはコンバート時に情報が書き込まれます。書き込みができないメディアや書き込み権限がないフォルダは使用できません。
指定したコンバート対象データに前期、前々期のデータが含まれ、一定の条件に合致した場合は、財務分析および過年度元帳用に前期、前々期の仕訳もコンバートされます。
C 『TACTiCS財務』データとしてのコンバート先を指定し、「次へ」を押します。

コンバート先として共有フォルダの指定はできません。
クライアントサーバー方式での運用の場合、コンバート先はサーバーになります。
D 『TACTiCS財務』としての特定科目を指定し、「次へ」を押します。

特定科目は必ず指定してください。
法人データの場合「現金・仮払消費税・仮受消費税・繰越利益剰余金・諸口」を右のリストから指定してください。
個人データの場合「現金・仮払消費税・事業主貸・仮受消費税・事業主借・元入金・諸口」を右のリストから指定してください。
TACTiCS達人Vで「仮払消費税」「仮受消費税」の科目登録をしていないデータはコンバートできません。科目登録をしてから処理を実行してください。
E コンバートの設定内容が表示されますので、確認後「実行」を押します。
F 「コンバートが完了しました。「終了」を押して下さい。」が表示されたらコンバート完了です。

「終了」を押すとデータコンバートプログラムが終了します。連続してコンバートを実行する場合は「戻る」を押してください。上記Bへ戻ります。
■コンバートに関する注意事項
◎警告について
@ 指定したコンバート対象データに前期、前々期のデータが含まれているが、残高が一致しない場合は次のエラーメッセージを表示し過年度データは取り込まれません。

  「前々期末残高と前期期首残高が一致しません。」
  「前期末残高と期首残高が一致しません。」
A 仕訳に旧消費税区分(対象外)が見つかった場合、次のエラーメッセージを表示しコンバートは中止されます。

  「4.5%または、6.0%の消費税が含まれています。」
  「当期仕訳に4.5%または、6.0%の消費税が含まれています。」
B 仕訳にTACTiCS達人Vの設定にない科目コードが見つかった場合、次のエラーメッセージを表示しコンバートは中止されます。

  「達人Vの当期科目に登録されていません。」
◎エラーについて
エラーが生じた場合、コンバートは中止されます。
マイドキュメントにエラー情報が作成されます。エラー情報をご提供ください。(siwake_err.log 及び tactics_converterror.log)
◎勘定科目コード
3桁または4桁になります。
◎本支店コード
2桁になります。(01からの連番で自動付番します。)
◎部門コード
2桁〜4桁になります。(5桁の場合は0001からの連番で自動付番します。00は共通部門の固定コードとして自動作成されます。)
◎個別コード
コンバート対象外です。
◎内訳コード
3桁または4桁になります。(5桁の場合は0001からの連番で自動付番します。)
◎連想摘要コード
ACTiCS財務の摘要辞書に「連想摘要借方」「連想摘要貸方」「単一取引」の見出しを作成し、それぞれの見出しの中に登録します。(1つの見出しに登録できる摘要の上限は3000です。)
単一取引辞書の金額はコンバート対象外です。
◎伝票番号
6桁以内でコンバートします。(7桁又は8桁はコンバート対象外です。)
◎自動税抜仕訳
仕訳間の関連情報は無くなります。
◎経理方式
税込・税抜の2択になります。(売上等の区分に応じ「消費税処理区分」を設定します。売上等・棚卸資産・固定資産・経費等の区分はありません。)
◎消費税申告区分
コンバートデータの消費税申告区分は全て「簡易課税」とします。その際の業種番号はTACTiCS達人Vの「業種」で判定します。
コンバート後そのままでは原則課税の消費税コードは入力できません。原則課税の消費税コードを入力する場合はTACTiCS財務の【初期設定】−【基本設定】の消費税タブで消費税申告区分を原則課税に変更してください。消費税計算時に原則課税の消費税コードが混在する場合、総体を第4種として計算します。
◎消費税率・消費税番号
コンバート対象データの仕訳に4.5%、6.0%の税率を持つ消費税番号が存在している場合、コンバート対象外となります。
固定資産譲渡の消費税番号は通常売上とします。
特定収入の消費税番号は課税対象外とします。
課税A、課税Bの消費税番号は通常の5.0%とします。
消費税番号9999は課税対象外とします。
消費税番号9999が付された仕訳は期末一括税抜仕訳と判断します。
消費税番号が付されていない仕訳は課税対象外とします。
消費税番号8888は区分未定とします。
不適切な消費税コードは区分未定とします。
◎自由コード
自由コード(700〜799)は諸口勘定の補助科目とします。
◎勘定科目の制御
TACTiCS達人Vの使用科目がTACTiCS財務より多い場合、所定の勘定科目に補助科目として集約されます。
補助科目が設定できない制約科目(仮受消費税・仮払消費税・繰越利益剰余金及び元入金)が、集約の親科目となる場合は、補助科目への変換集約ができません。制約科目に統合されます。
◎開始残高
TACTiCS達人Vでは、開始残高に部門と補助の関連がありません。TACTiCS財務での開始残高は補助を重視し、補助の合計を科目残高とし、共通部門に科目残高をセットします。


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