消費税率10%対応版のプログラムが公開されていることに気付かず、旧バージョンで10月以降の仕訳を入力してしまいました。

これから最新版にバージョンアップすれば、10月以降の仕訳はすべて10%に置き換わりますか?



9月の利用料金を10月以降に支払うケースやリース取引など、10月以降も旧税率の取引は存在するため、バージョンアップによって強制的に税率を変換することは致しておりません。

TACTiCS財務には一定の条件に合致する仕訳を一括で訂正することができる「仕訳置換」の機能がございます。お客様判断になりますが、バージョンアップ後にこの機能を活用すれば10月以降の旧税率8%の仕訳を簡単に10%に置き換えられます。


 
以下、10月以降の旧税率8%の仕訳を10%に置き換える手順です。
念のためバックアップをお取りいただいてから実行することを強くお勧めします。
 
手順1)
最新版にバージョンアップ後、[仕訳入力]を参照モードに切り替えるか[仕訳帳]を開きます。


手順2)
「検索」をクリックします。


手順3)
「検索条件の設定」が開きます。10月以降を指定して「OK」をクリックします。


【参考】
「指定科目を含まない」設定をすることで、特定の科目を10%変換の対象から外すことができます。(以下は『食材の仕入は軽減税率が適用されるので「452:仕入」を10%変換の対象から外す』場合の画面例です。)

手順4)
10月以降の仕訳が表示されます。


手順5)
「メニュー>仕訳置換」をクリックします。


手順6)
「仕訳の置換」が開きます。「金額」と「税率変更」にチェックします。


手順7)
税率が「10」になっていることを確認して「F12:仕訳置換」をクリックします。
「10」以外が設定されている場合は「F5:税率変更」で切り替えてください。
「仕訳の置換を行います。よろしいですか?」の確認メッセージを「OK」すると処理を実行します。


手順8)
10月以降の仕訳がすべて10%に変換されました。


手順9)
10月以降の仕訳の中に軽減税率8%の取引や旧税率8%の取引がある場合は個別に訂正します。
該当仕訳を選択し、金額欄で「F5:税率変更」を押して変更してください。


【参考】
手順3の仕訳検索と手順7の仕訳置換を組み合わせると、軽減税率8%と旧税率8%の一括訂正が可能です。

例1) お茶菓子の購入はすべて軽減税率の対象なので、手順3で摘要に「お茶菓子」「を含む」の設定をして検索を実行。その後に手順7で軽減税率「8*」を指定して仕訳置換を実行する。
例2) 10月に支払った9月分の経費は旧税率8%が適用されるので、手順3で摘要に「9月分」「を含む」の設定をして検索を実行。その後に手順7で旧税率「8」を指定して仕訳置換を実行する。
例3) 食材の仕入はすべて軽減税率8%の対象なので、手順3で貸借勘定科目に「食材仕入」「含む」の設定をして検索を実行。その後に手順7で軽減税率「8*」を指定して仕訳置換を実行する。


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