■TACTiCS財務14における達人Ⅲコンバートの問題点について (2014/03/07)

TACTiCS財務14における達人Ⅲコンバートの問題点及び対処法をご報告いたします。
以下ご確認くださいますよう宜しくお願い申し上げます。
この度はご迷惑をお掛けし大変申し訳ございませんでした。

1.現象
以下の条件にいずれも該当する達人ⅢデータをTACTiCS財務14へコンバートした場合、コンバート後の集約科目の開始残高が適正な金額にならない。コードが表示されない補助科目(名称は勘定科目名と同じ)、及び該当する勘定科目のコード999の補助科目に不正な開始残高が登録される。

【条件】 以下の条件に該当する場合は、法人データ、個人データ共に本現象が生じます。
 ① 前々期、前期のいずれかで期中から始まっているデータ
   ※個人データの場合は事業年度が1年未満の場合は必ず該当します。

 ② コンバート時に集約される科目に開始残高があるデータ

 ≪≫以下の個人データで、2期分TACTiCS財務14へコンバートした場合
     ・当期事業年度 平成25年1月1日~平成25年12月31日
     ・前期事業年度 平成24年9月28日~平成24年12月31日

【対象バージョン】  
 TACTiCS財務14で組み込まれる達人Ⅲコンバートプログラム(Ver1.0.7)


以下の場合は問題ありません。
 ■TACTiCS財務13以前にコンバートした場合
 ■前々期、前期が期中開始ではない場合
 ■当期のみをコンバートした場合


2.現象の確認方法
TACTiCS財務14を起動し、上記条件に当てはまるデータ選択後、 【日常処理】-【合計残高試算表】 を参照し、 「F6:補助リスト」 を 「科目選択:全科目」 でプレビューし、不正な補助科目及び残高登録がされていないか確認してください。


3.対応方法
TACTiCS財務14 Ver6.0.1では、補正ができませんので、下記方法にて対応をお願いします。

方法1: 既にコンバート済み、もしくは達人連動済みの場合はこちらの方法で対応してください。
個人データ: 上記現象に該当する場合は、所得税の達人へ連動後、所得税の達人で貸借対照表の該当科目の期首期末残高を補正してください。
法人データ: 上記現象に該当する場合は、法人税の達人へ連動後、法人税の達人で貸借対照表の該当科目の期末残高を補正してください。

方法2: まだコンバートしていない場合でこれから申告する場合はこちらの方法で対応してください。
  コンバート前の達人Ⅲを使用して所得税の達人又は法人税の達人へ連動してください。 
 
 


4.今後の対応について
プログラム対応、及び該当データの対応について
 2014年3月下旬に行われるバージョンアップ(Ver6.1.0)でコンバータを修正致します。
 現象が出ているデータに関してはVer6.1.0のデータベース更新時に以下の修復を行います。



999「その他」の金額補正を以下の手順で行っていただくようお願い致します。
(必ずバックアップを取ってから行ってください。)
【財務分析】-【過年度残高登録】で、画面右上の「仕訳クリア」を実行します。
期中開始の事業年度(前々期又は前期)を過年度残高登録画面左上で選択します。
過年度残高登録画面左上の残高区分「発生」を選択します。
該当する科目の999「その他」の欄で、期中開始月前月の数字を修正します。(通常は0円です。)
過年度残高登録画面右上の「期末繰越」を実行する。期中開始の事業年度が前々期の場合は、前々期を表示・修正し「期末繰越」を実行し、次に前期を表示させて再度「期末繰越」を実行する必要があります。


5.対象データリスト作成ツールのご提供について
本現象が起きている対象データの一覧を作成するツールをご用意する予定です。

リリース時期
 Ver6.1.0公開後となります。正確なリリース日はまだ未定の為、改めてご連絡致します。

データリストの内容
 対象データ名、対象科目を表示する予定です。

チェック対象データ
 データバージョンがVer6.0.0、Ver6.1.0のデータが対象となります。
 ローカルデータ、サーバーデータ、及び取得中の共有データがチェック対象となる予定です。
 また、上記手順で手動で999「その他」の残高を補正済みのデータも対象として含まれます。