TACTiCS財務14(Ver6.0.0)へバージョンアップすると、財務分析で税込・税抜の切り替えができるようになりましたが、税抜で表示すると前期・前々期の数字が本来の数字ではない結果になってしまうデータがあります。
 


TACTiCS財務14(Ver6.0.0)へデータベースを更新すると、自動的に前期・前々期の税込残高・税抜残高が計算され、【財務分析】−【過年度残高登録】に登録されますが、以下のようなケースでは税抜残高が適正に計算されません。
 
@当該データに過去明細が存在していない
  A過年度に期末一括税抜処理を作成単位「月末一括」、かつ計算単位「合計」で実行していた
  B税外入力で税込金額を入れて仕訳を入力していた
   
@の場合は、税込残高・税抜残高を計算する基礎となる前期・前々期の仕訳が存在していない為、TACTiCS財務13までの過年度残高登録内容が税込・税抜共に登録される結果になります。税込残高が登録されていた場合は、同じ金額が税抜残高にも登録されます。
  今までに何か初期設定を変更する為に過去明細をクリアした場合や、TACTiCS財務で新規作成したデータが該当します。 
   
  この場合は、過年度残高登録画面にある「みなし残高」機能を使い、税込残高から税抜残高(又はその逆)を計算させることができます。登録残高から一律で計算されるため、あくまでも「みなし残高」となりますので、微調整が必要な科目については手入力で修正してください。

参考 「みなし残高」はどのような時に使用するのですか?
 
  Aの場合は、期末一括税抜処理を行っているケースの注意事項です。税抜残高の計算においては、期末一括税抜処理により生成された振替仕訳は含まれず、各仕訳明細から計算される税抜金額が積み上げられる仕様になっています。
 
  このため、過年度において期末一括税抜処理を計算単位「合計」で行っていると、「合計」と「明細」での差額が生じます。TACTiCS財務14ではTACTiCS達人Vと同じように、期末一括税抜処理により生成される振替仕訳は、税込集計した場合に反映されますので、このようなケースでは財務分析でも「税込」で集計するようにしてください。 
 
 
 
  Bの場合は過去明細は存在していても、税外入力のため税額の情報がないので、税込残高・税抜残高を計算することができません。入力されている金額の積み上げが税込残高・税抜残高共に登録される結果になります。
   

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