金融機関や信販会社が作成した取引明細ファイルを読み込んで、キーパー財務の仕訳に変換します。
取引明細ファイル上の摘要と、摘要・取引先辞書等を紐付けすることにより、仕訳の入力が自動化できます。

本メニューは2画面で構成されます。
1画面目の「取引明細ファイルのインポート」では、取引明細ファイルの指定と科目の定義など基本的な設定を行います。
2画面目の「取引明細ファイルのインポート 一覧」では、取引明細ファイルを読み込みした結果の表示と、仕訳に変換するための諸設定を行います。

本機能の利用には『キーパークラブサポートサービスへの入会』が必要です。
利用方法は【処理手順】で確認してください。ボタンの意味など画面の各項目についての説明は【項目説明】をご覧ください。
取込可能なファイルレイアウトは「改行コードあり」かつ 「JISコード」になります。 取引明細ファイル吐き出し時に選択肢がある場合はこちらを指定してください。 
全銀フォーマット(入出金明細固定長(改行あり/改行なし)JISコードテキストファイル)は設定不要で取込めます。
項番15 振込依頼人名」と「項番18 摘要内容
」を摘要として扱います。 
 項目説明
●取引明細ファイルのインポート

■追加

取引明細ファイルの取り込みを行う金融機関や信販会社登録する場合に使用します。ボタンを押すと「明細パターンの追加」画面が開きます。名称を入力して「OK」をクリックします。

■削除

登録済みの金融機関や信販会社を削除する場合に使用します。

■パターン名

明細パターンの追加」画面で登録した名称が表示されます。随時訂正可能です。

■科目

銀行の取引明細ファイルの場合は「普通預金」、信販会社の取引明細ファイルの場合は「未払金」のように、取引明細ファイル自体の勘定科目(自科目)を選択します。

■補助

選択した科目に補助が設定されていた場合に選択します。

■ファイルの場所

「参照」ボタンをクリックすると「ファイルの選択」画面が開きます。
金融機関や信販会社が作成した取引明細ファイルを選択して「開く」ボタンをクリックすると、「ファイルの場所」にパスが書かれます。

■フィールドマッピング

「ファイルの場所」で指定した取引明細ファイルがどのようにレイアウトされているかを定義します。「設定」ボタンをクリックすると「フィールドマッピング」画面が開きます。

初めて取引明細ファイルをインポートする場合にだけ必要な作業です。
「ファイルの場所」で全銀フォーマットのファイル(入出金明細・固定長(改行あり)・JISコードのテキストファイル)を選択した場合はフィールドマッピングは不要です。
「設定」ボタンを押すと、「全銀協ファイル形式のため、設定の必要はありません。」のメッセージが出ます。
全銀フォーマットの場合は、「項番15 振込依頼人名」と「項番18 摘要内容」を摘要として扱います。 

■摘要×辞書の割り当てルールリスト

2画面目の「取引明細ファイルのインポート 一覧」では取引明細ファイル上の摘要と、取引先辞書/摘要辞書/一括辞書/返済予定表の割り当てを行います。
ここでは取引明細ファイル上の摘要とどの辞書が割り当てられているかをルールとして一覧表示しています。不要なルールがあれば選択欄にチェックして右上の「削除」ボタンを押してください。

■取込

「ファイルの場所」で指定した場所に保存されている取引明細ファイルを取り込みます。確認画面を「OK」すると処理を実行します。

■キャンセル

取引明細ファイルのインポート処理を中止してメニュー画面に戻ります。

ページの先頭へ
●取引明細ファイルのインポート 一覧


操作説明
1.辞書(予定表)の使い分け
◎取引先辞書
摘要の上段と下段の両方をセットできます。
一取引につき一仕訳が作成されます。
取引先辞書に科目・補助・部門まで登録されていれば、取引明細ファイルのインポートにより自動で仕訳が生成できます。
振込手数料が差し引かれて入金した場合や、振込金額に振込手数料が加算されている場合に限り、複合仕訳を作成することもできます。

◎摘要辞書
摘要の上段のみセットします。
一取引につき一仕訳が作成されます。

◎一括辞書
取引明細ファイル上の摘要が同一名称でもその都度内容が異なる場合や、1取引が複数仕訳になる場合に選択します。
一括入力辞書と紐付けすると、分類の選択と金額の補正が毎回必要になります。

◎返済予定表
借入金の返済を「取引先辞書摘要辞書一括辞書」と紐付けして運用することも可能ですが、借り入れの口数が複数あると、取引明細ファイルの摘要はどれも同じなので、名称ではどの返済分かが判断できません。
返済予定表」を作成して紐付けすれば、日付と返済総額からどの分かが特定できるので、元金・利息・返済総額仕訳が自動で生成できます。


2.摘要下段(取引先欄)のエラー
摘要欄下段に赤字のエラーある状態で「F12:仕訳書込」はできません。以下の通り訂正してください。

◎諸口に残高があります
ダブルクリックして「取引明細ファイルのインポート 内訳」を開き、諸口残高が0円になるよう金額を訂正してください。

◎分類を選択してください
一括辞書」紐付けしている場合は、毎回どの分類の取引なのかを選択する必要があります。
ダブルクリックして「一括入力辞書の割り当て」を開き、分類を選択してください。また、分類選択後は諸口残高が0円になるよう金額を訂正してください。

◎金額が一致しません
取引明細ファイルは10,000円の出金なのに、貸方自科目の仕訳金額が20,000円といった不整合が起こっています。
ダブルクリックして「取引明細ファイルのインポート 内訳」を開き、金額を訂正してください。

◎借り入れが見つかりません
返済予定表」と紐付けしている場合に発生します。
取引明細ファイルの日付・出金金額と完全に一致する返済が返済予定表にありません。曜日の関係などで日付がずれている等の理由が考えられます。
ダブルクリックして「返済予定表」を開き、「予定表表示」ボタンから日付又は金額を訂正してください。

◎候補が複数あります
返済予定表」紐付けしている場合に発生します。
取引明細ファイルの日付・出金金額と完全に一致する返済が2口以上あります。
ダブルクリックして「返済予定表」を開き、どの返済予定なのかを選択して「OK」してください。


■割り当て済み仕訳を表示

2回目以降のインポートの場合、想定通りにインポートできれば一括入力辞書と紐付けした取引だけが表示されます。
一括入力辞書以外と紐付けした取引や不要取引を表示する場合にチェックします。

条件設定

取引明細ファイルの摘要と金額に相手科目を設定する場合に使用します。

未割当の扱い

各種辞書及び返済予定表に割り当てられず条件設定できない場合に使用します。

■仕訳追加

選択行の下に仕訳を追加する場合に使用します。

追加入力仕訳は取引先辞書/摘要辞書/一括辞書/返済予定表との紐付けはできません。

■取引明細ファイルの内容

選択行が、取引明細ファイルでどのように書かれていたかを表示します。

取引先辞書摘要辞書一括辞書返済予定表

選択行の取引と、どの辞書を紐付けするかを選択します。

■割り当て

取引先辞書摘要辞書一括辞書返済予定表」の選択に応じ、それぞれの辞書(予定表)が開きます。

■ESC:キャンセル

仕訳へ変換は行わず、1画面目の「取引明細ファイルのインポート」に戻ります。

■F5:仕訳追加

選択行の下に仕訳を追加入力する場合に使用します。

追加入力仕訳は取引先辞書/摘要辞書/一括辞書/返済予定表との紐付けはできません。

■F6:不要リスト

【取引明細ファイル 不要摘要の情報】画面が開きます。インポートしない設定にした摘要を一覧で確認できます。誤ってこのリストに入った摘要がある場合は「選択」欄にチェックして「削除」ボタンを押してください。

■F7:ルールリスト

【取引明細ファイル 摘要の割り当てルール情報情報】画面が開きます。取引明細ファイル上の摘要にどの辞書(予定表)を紐付けしたかが一覧で確認できます。選択を誤った摘要がある場合は「選択」欄にチェックして「削除」ボタンを押してください。

■F8:ルール更新

現時点のルール(摘要にどの辞書を割り当てるかの情報、及びインポートしない摘要の情報)を保存します。

「ESC:キャンセル」又は「F12:仕訳書込」を実行した場合もルールは更新されます。

■F12:仕訳書込

取引明細ファイルを仕訳に変換します。ボタンを押すと確認画面が出ます。「OK」すると処理を実行します。

画面上、背景色がオレンジの項目や摘要下段(取引先欄)に赤字のエラーが発生している状態では実行できません。
摘要下段(取引先欄)に赤字で「諸口に残高があります」又は「金額が一致しません」のエラーが発生している場合は確認画面を「OK」すれば実行可能です。処理完了後は【仕訳帳】又は【総勘定元帳】で諸口残高が0円になるよう訂正してください。
ページの先頭へ